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BL書籍の超個人的な感想日記です
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裏表紙から:
「俺、市川ちゃんがスキだ」触れられた身体が熱くて、口をついた告白。美術教師・市川に想いを寄せる夏生は、彼の突然の退職を知り、引き留めるが…。思い出で彩られた美術室から、ふたりの熱い吐息が零れ始める……。
九条AOIが繊細に描く、珠玉のラブ・オムニバス!


全五編(+描き下ろし番外編)で3カップリング。それぞれの話は互いに繋がっていますが、オムニバス形式なので、単体で読めます。

バンドのボーカリストだった元・恋人と再会するサラリーマン同士の話。その際に攻のライバルキャラだった、頼れる先輩サラリーマン・瀬名が、ワイルド系の男・雅之に美味しくいただかれてしまうお話とその続編。
雅之の友人で、瀬名の恋人だった夏生が、高校の美術教師に想いを寄せる、教師×高校生の表題作。続編は、夏生が社会人となった後の、その後の二人を描いたもの。

この作家さんの、微妙な間というか、独特の流れるようなモノローグを多様しているのが、ちょっと苦手だったのですが、どのお話もキャラの内面が繊細に描かれていて、同調できました。
1話目で受キャラに手を出していた瀬名が、2話目で主人公となりますが、その際、別れかけている恋人が1話目と全く関係ないキャラだったことに驚きました。いったい何人に手を出してるんですか(笑)。
そんな、カッコよくて職場でも頼れる先輩の攻キャラが、逆に食われてしまうのが萌え。しかも甘やかされて姫扱いされている様子。
瀬名の話ではただの我ままな恋人に見えた夏生が、一途に市川を想っているところもまた可愛い。
全編、好き嫌いなく楽しく読めました。あ、でも一番好きなのは瀬名のお話かもw
オススメ度:★★★★(星4つ)

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裏表紙から:
大学生の城山が知人から紹介されたのは『数日間泊まりこみで犬の世話をするだけで日当五千円』という超好条件のバイト。憧れていた造形作家・風見が依頼主と聞いて、城山は即座に引き受けてしまう。風見は、濃厚な大人の色気をまとい辛辣な言動をする男だったが、城山が熱心に犬たちの世話をするうちに次第に打ち解けていく。だが、ある日突然風見に呼び出され、ワインを飲むなり意識をなくした城山が気がつくと、何故か全身を縛られいかがわしい玩具までつけられていて!?


「ハチミツ浸透圧」「カラメル屈折率」のスピンオフ。前作まで軽薄な攻だった城山が、超ドSの風見に翻弄されてボロボロにされる姿に心奪われました。
攻の風見の描写も色っぽく、メロっとなります。腹が立つほど傍若無人な攻。過去のトラウマと合わさって、心身ともに虐げられる城山がほんとにかわいそう。
ラスト、虐められすぎてちょっと壊れた城山が風見を振り切るシーンは、それまで余裕こいてた風見が逆に動揺させられることになり、城山に感情移入していた読者も溜飲が下がります。
全編を通じて、エッチシーンはわりかし濃厚ですが、それよりも時々思い出したように城山を甘やかす風見に萌え。萌えがエロに勝利した瞬間でした。


シリーズの中で一番、このお話が好きです。続編を望んでいますが、そんな兆しはなくて残念。
崎谷はるひさんの作品は押し並べて、ストーリーだけ追えば特になんという話でもないんですけど、読者をモエモエさせる力は超強力。すごいなあと思います。
でも、泊り込みのペットシッターで日当五千円は、相場で見ると安い模様。そんなのはもう、どうでもいいんですけどね。
オススメ度:★★★★★(星5つ)
裏表紙から:
「シュガーズ・ダイナー」で新米シェフとして働く一途な恋人、総太郎と、ラブラブな生活を過ごしていた陸。真っ直ぐな愛の言葉と、強引だけれど甘い、蜜のような快楽を注がれて、身も心も幸せで満たされていたはずなのに。突然現れた、総太郎そっくりの男・優一郎にプロポーズされ、陸は大パニック。しかも、優一郎の目的は、オーナー命令で、総太郎を実家に連れ戻すことで!?さらにオーナーは、一方的な店舗移転計画を発表し、波乱の予感!!恋人と思い出の場所、大切なものを失いそうで、怯える陸のために、総太郎は……!?


「シュガ・ラブ~恋のランチはお・あ・ず・け~」の続編。表紙のイラストが、好物の攻×攻っぽかったので購入したら、続編だったという罠。何だか悔しいので、一作目を買ってから読んだところ、とても残念な内容だったという二重の罠。

一作目もやっつけでしたが、続編も更にやっつけでした。攻のライバルとなる優一郎の扱いも、前作のライバルキャラと同じくひどい扱いで。この人、いなくても良かったんじゃないかな。
オーナーの女性も、本当ならかっこいいキャラだと思うんですが、ただの嫌なおばさんに。こんな経営者は嫌だ。
作者がノリノリのあまり、読者を置いて行ってしまったのか、本当にやっつけで書いてるのか。あとがきを見る限り前者っぽく、次回作があるような一文もあるのですが、もうお腹いっぱいです。
オススメ度:★(星1つ)

裏表紙から:
男前と秘密が一杯の「シュガーズ・ダイナー」。愛されるリーダー、陸は、面接にきた総太郎の熱烈求愛に唖然。年下の男、しかもたった今、初めて会ったばかり。だが彼は、オープンでまっすぐな瞳と心をぶつけてくる。そんな時、陸が高校時代に憧れていた先輩、秋坂が来店し、デレデレの陸に総太郎がキレる! 滾る激情のまま、甘い肌を舐め欲望を熱く嬲る。陸はあまりの快楽に、喘ぎと愛蜜を垂らしながら総太郎に縋りつく! なのに、あくまでもいい兄貴ぶる陸に総太郎はとうとう!? 更に秋坂が……?


あらすじからかっ飛ばしてますね。さすがフランス書院。
読んだ後、我われ素人にすべからく「これなら自分でも書ける」と思わせる一冊。やー、この副題を見た時に気づくべきでした。

「シュガーズ・ダイナー」の採用条件は佐藤姓であること。最初、意味がわかりませんでしたが、けっきょく意味はありませんでした。いちおう、ストーリーらしきものはあるものの、キャラクター達のボケと突っ込みで話が進行して行き、何だかわからないまま終了。え、やっつけ? やっつけ仕事ですか。

攻のライバルである秋坂のキャラがあんまりだったり、他の脇キャラが立ってるんだか立ってないんだかわからなかったり。攻の総太郎はボケ担当で、電波キャラという設定らしいのですが、この小説そのものが電波だったという。
オススメ度:★(星1つ)
でもこれ、続編も出てるから、人気があったってことなんでしょうか。どうなんでしょうか。まあ感じ方はそれぞれなので、コミカルなキャラ同志の掛け合いが面白いという人もいるのかもしれませんが。
裏表紙から:
賑やかな住人たちに囲まれて、楽しい下宿生活を送っている大学生の真己。最近、なにかと優しくしてくれる大家さんが気になっている。そんなある日、大家さんから突然キスされてしまい……!?表題シリーズほか、高校生と居酒屋店長の恋を描いた「かよわきエナジー」を収録。橋本あおいプレゼンツ、総天然色恋愛ライフ!!


上のあらすじの、「総天然色恋愛」が何なのかはわかりません。が、さわやかかつほのぼの、暗いところがないので安心して読めます。
大家さん、親切なお兄さんヅラをしておきながら、実は嫉妬深かったり、すこぶるエロかったりするところが良いですね。受の主人公はいい子なんだけど、ちょっとキャラが薄いかな? 周りが濃いので……ということなのかもしれませんが。

橋本あおいさんの描くエッチシーンが、プニプニしてて好きです。美味そうっていうか。ディアプラスってエッチシーンに「ここまで」みたいな縛りがあるんでしょうか? よくわからんけど他誌で見るのよりちょっと抑えめ。けどしっかりエロいのもポイント高いです。

同時収録のお話も、読み切りだけどちゃんと内面描写や話の山場がまとまっていて(あとエロも!)、楽しく読めました。わんことにゃんこが可愛い。
そしてやっぱり、親切な兄貴面してるけどエロくて手の早い攻(笑)。ちょっと、表題作と攻と受のキャラかぶってるかも!
オススメ度:★★★★(星4つ)

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